こんにちは!今回は、移住情報の第二弾として、エジプトの市民権(Citizenship)についてご紹介します。前回のモーリシャスと違うのは、市民権自体が与えられるようで、その点で特異性があります!
エジプトの基本情報
エジプト・アラブ共和国(Arab Republic of Egypt)は、アラブ世界の主要国家でもあり、またアフリカ大陸にあることから、南アフリカとナイジェリアに並ぶアフリカの主要国家の顔も持ち合わせています。ビジネス面でのポイントをまとめると以下の通りです。
- 言語:アラビア語、知識層は英語やフランス語も話す
- 2021/22年度は6.6%、2022/23年度は4.5%のGDP成長と堅調な経済成長(22年12月28日付JETROビジネス短信)
- 古代エジプト文明のスフィンクス・ピラミッドやシャルム エル シェイクなどのリゾート地などの観光資源
- 中東では圧倒的な地位を持ち、アフリカでは南アフリカ、ナイジェリア、ケニアと並ぶインパクト投資やスタートアップ投資のハブ機能
などの点から近年中東・アフリカ地域の主要国家の一つとして注目されています。
エジプトの投資ビザ(市民権(Citizenship))
そこで、以下では、エジプトの投資ビザ(市民権(Citizenship))の要件について紹介します。今回も参考にしているのは、富裕層向けの移住を専門とするHenley & PartnersのInvestment Migration Programsのガイドブックを参考にご紹介します。
投資ビザの取得要件
エジプトの投資ビザ取得のためには、まずは、1万米国ドル(1ドル=137円換算なら137万円)の参加料の支払いをし、次の4つの方法を選択する必要があります。
- 寄付(Donation):市民権取得の対価として、エジプト中央銀行に25万米国ドル(3425万円)を支払う。
- 不動産投資(Real Estate Investment):政府主導のプロジェクトに関する50万米国ドル(6850万円)の不動産の投資。5年間保有を義務付けられ、その後売却可能。
- 事業投資(Business Investment Projects):新規または既存の事業に関する40万米国ドル(5480万円)の投資。ただし、40%を超える支配権を持ってはいけない。
- 銀行預金(Bank Deposit):①75万米国ドル(約1億円。5年後に現地通貨で返還、無利息)、または②100万米国ドル(約1億3700万円。3年後に現地通貨で返還、無利息)の銀行預金。
それに加え、一定の所得証明、健康であること、無犯罪証明があることが必要になります。
投資ビザ取得のメリット
投資ビザを取得すると、イラン、ヨルダンにビザなしで入国でき、アフリカ、アジアおよび中東の国へのアクセスがしやすくなり、米国のE-2投資ビザへの申請資格も得られるとのことです。
市民権を取得するので、エジプト国内で生活、就労、勉学などが制約なくできます。
まとめ
今回もドバイやポルトガルやマレーシアとは異なり、投資ビザに関しては日本人に馴染みがない場所を選びましたが、2020年3月にエジプト政府が投資家に対して市民権を付与する政策に転換したようです。
今後も報告しますが、投資家誘致のためこのような政策変更をした国が多いように見受けられます。日本も世界から投資家を誘致するために、今後このような政策に変更するかもしれませんね!
皆様のご参考になれば幸いです!!
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